スプリントトレーニング

『走り』とは

才能やセンス、遺伝では決まらない
走る速度は、単に生まれ持った才能や遺伝だけで決まるわけではありません。誰もが技術を習得し、練習を重ねることで、その能力を向上させることが可能です。

技術で磨いていく
スプリントは、正しいフォームとテクニックを学び、繰り返しトレーニングすることによって効果的にスピードを向上させることができます。

必要な要素

可動域
関節の可動域を広げることで大きな歩幅と効率的な動きが可能になります。

筋トレ
脚力、体幹部(コア)の筋肉を鍛えることで、爆発的な力と速度を発揮できます。

瞬発力
スプリントでは短時間で最大限の力を発揮する能力が求められます。これを高めるためには、瞬発力を鍛えるトレーニングが不可欠です。

身体機能
全身の機能をバランス良く高めることで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

トレーニング内容

可動域の向上
ストレッチや特定のエクササイズを通じて、筋肉、関節の柔軟性を高め、動きの範囲を広げます。これにより、効率的な走りが可能となります。

使う筋肉の意識
スプリントにおいて重要な筋肉群(股関節周り、体幹部)を意識的に使うトレーニングを行います。これにより、正しい腕振りや姿勢を身につけることにも繋がります。

動作の切り返し
アジリティー(敏捷性)を高めるためのドリルを取り入れ、反応速度と動きの速さを向上させます。

正しい接地位置
効率的なスプリントのためには、足の接地位置が非常に重要です。正しい接地方法を学ぶことで、力を無駄なく地面に伝え、速度を最大化します。

ドイツ式脳科学トレーニング
『ライフキネティック』

『運動センス』とは

「運動センス」とは、スポーツなどの身体活動において、技術を素早く習得し、プレーのスピードを上げる能力であると考えます。また、状況判断が速く、その場に応じた効果的な対応ができることも重要な特徴です。このような運動センスは、脳にアプローチした質の高い経験を通じて、さらに磨きをかけることが可能です。

本アカデミーで実施する「運動センス」を高めることに資するトレーニングとして「ライフキネティック」を実施します。

『ライフキネティック』とは

「ライフキネティック(Life Kinetik)」は、2004年にドイツのホルスト・ルッツによって開発されたトレーニングプログラムです。このプログラムは、運動と認知能力の向上を目的としており、スポーツ選手から一般の人々まで幅広く利用されています。ライフキネティックは、運動と脳の機能を同時に鍛えるユニークなアプローチを採用しています。具体的には、複雑な身体動作と認知課題を組み合わせることで、脳の神経ネットワークを活性化し、新たな神経経路を作り出すことを目指します。ライフキネティックは、サッカーなどのプロスポーツチームでも採用されており、その効果が実証されています。さらに、学校教育や企業の研修プログラムにも応用されており、年齢や運動能力を問わず、多くの人々が恩恵を受けています。日本には2015年に導入され、以来、多くのスポーツチームや教育機関等で利用されています。

必要な要素

運動センスを高めるために必要な主な要素について記します。

認知・予測・判断・反応力
感覚器官からの情報(視覚、聴覚、触覚)を迅速に認知し、これを基に未来の状況を予測した上で、効果的な結果を生み出すプレーを判断、さらに迅速に反応することが、スポーツなどのパフォーマンス向上に直結します。

イメージ再現力

思い描いた動作を現実のものとして再現できる能力が必要です。これにより、実際の運動中に理想の動きをスムーズに実行できるようになります。

空間認識力
自分自身や他の人、またはボールなどの物体に対する空間認識の精度を高めることにより、自分と周囲の環境との関係を瞬時に理解し、適切な位置取りや動きを決定できるようになります。

トレーニング内容

運動センスを高めるためのトレーニングで重要なのは、脳に常に新しい刺激を提供することです。繰り返し同じトレーニングをするのではなく、慣れない運動課題を次々と変化させることで、脳を活性化し、適応能力を高めることができます。このようにして、常に新しい課題に挑戦することが、運動センスの向上に繋がります。

以下、本アカデミーにおけるトレーニングプログラムの一端をご紹介します。

視機能の向上
ボールや動く人などの動体を追跡する能力、さらに広い視野、距離感や空間認識を正しく認知する能力を向上させます。

反応スピードの向上
感覚器官からのあらゆる情報を素早く処理し、体の各部位や、複数の部位を同時かつ正確に動作させます。

慣れないグッズのコントロール
使い慣れていない(競技に関係ない)トレーニンググッズを使用し、指示に応じた操作に挑戦します。